高齢者施設から障害者支援施設への転職

障害者支援施設を利用する人たちの日常的な世話を行うのは、介護士の役割の一つです。しかし、高齢者への介護と違って、常に身体介護が必要ではなく、身体的な負担はそこまで大きくはないのが特徴と言えるでしょう。

そんな障害者支援施設で働く介護士に求められるスキルは、高いコミュニケーション能力と専門的な知識です。例えば、知的障がいや精神障がいを持っている人たちは、通常の人たちよりもこだわりが強かったり、独自のクセを持っているケースが多いようです。このため、一般的な人と同じように接してもコミュニケーションが取れなかったり、相手から信用してもらえないという可能性があります。

そのような場合には、まず相手がどのようなこだわりを持っているのか、どのようなクセを持っているのかを把握し、それに適応した対応をする必要が出てきます。これらのこだわりやクセは、相手の様子を観察したり、障がいに関する知識を得ていれば、ある程度把握することは可能です。

また、こだわりやクセが生まれる理由を把握するためには、障がいの種類と具体的な知識を身につけておかなければいけません。さらに障がいに対する知識だけではなく、万が一トラブルや問題を起こした時に何が考えられるのか、リスクを把握する能力やそれに対応できる能力も必要です。

このため、障害者支援施設で働く介護士は、高齢者施設とはまた異なる知識や能力が求められます。高齢者施設から障害者支援施設への転職を視野に入れている方は、これらのことを踏まえた上で、求職活動を行うようにしましょう。